その微妙さと不思議さ、それ故に楽しい自然の中の出来事...この山に15年通っている...その15年間でどれだけこの場所を通過した事だろう、車を止めゆっくり歩いて15分もかからん、秋のスーパーシーズンには、きのこ銀座みたいな場所...もちろんそこの切り株の存在もうんと昔から知っていた..が、気にも止めてなかったのは事実。 今日は8月の終わり..気候はかなり不順で、夏きのこがほとんど見られず...それでも自分のコースを巡回...この日彼女も山に来ていたが、足が痛いとかで、平な所できのこ探し....女性を一人山の中に残し....僕は気なるポイントへ向かうべく、斜面を降りていく。 天候不順といえ、8月である、汗びっしょになって、歩き回るが、何もなし....「ダーメだコリャ...」てな独り言いいながら、彼女が残った場所の斜面の下まで戻ってきた、とにかく暑い! ちょっと立ち止まり、それとなくあたりを見回す....いつもの切り株の上になんだか.....近寄って見ると、なんだかピラピラしたのがごっそり、「だ〜めだこりゃ、カワラタケや〜〜...」と、また声だしてぶつぶつと.....と、切り株の根元から地面にかけても....カワラタケ? ありゃマイタケじゃん、あれま〜驚き....まずこの辺の山でこれだけのマイタケを見れる事は、稀でしょう..この先もこの山で、これだけのマイタケを見れる事は......足の痛い彼女を呼びに、この場にカメラ機材に入ったリックを置き、斜面を登り「ま〜とにかく見とけ」て事で斜面を降りさせて、マイタケ収穫....しかし、この日は様子見のつもりだったので、カゴを持って入らなかった....マイタケ結構な量である...いつもリックに入れてあるはずの緊急袋も何故か無い.........「あたし袋もってるよ...」と彼女....えらい!!
で、こうなってくると、気になるポイントつ〜のが頭に浮かんでくるもんで....収穫したマイタケ全部彼女に持たせ、一人車に向かわせ、僕はさらに山奥へ戻って行く...最低.....
この写真のマイタケ.....毎年けわしい山に入るマイタケハンター達には、別にどうこう無い写真のはずである..マイタケを狙って山に入る人たちは、もっとすごい感動につながる情景に出会ってるはずである......この山で、それもこんな時期に、僕的には、こんなに立派なマイタケ! すんげ〜嬉しかった。
でも、本当は....見つけた時はなんだか妙に冷静で....マイタケご飯したら...美味しいのなんのって...この瞬間に初めて喜びが.....