自分でも一度に見た事ないぜ..の巻

 長年使っていたリック、新しくする気などなかったのだが..よく見るとサイドポケットには大きな穴が、メインのチャックは完全におしゃか...リックとしての機能をはたさなくなってしまったので退役としまして...ごくろうさん。 だれでもあると思うが、使えば使うほど愛着が湧き、ある種の情が生まれる。 ま〜思えば長年僕の背中で、ある意味体の一部のような物であり、こんな重いもんなんとかならんかの〜とも思いつつ...汗を吸い続けてきたのだから。

 自分の頭の中でどいう判断基準が作られているのか謎だが、毎日身に着けてるもので、穴のあいた靴下やシャツはためらい無く処分できるのだが、穴のあいたスニーカーとかは最終的には処分するのだけど、少しなにかが抵抗する...一昨年まで履いていた山用の靴は、もう絶対履く事は無いはずだが、下駄箱の一番下にある..とよく分からない判断基準のもと、このリックも捨てられない....でもって新しいリックを近くのアウトドアショップに見に行く、今まで使用していた物は、カメラ屋で買ったカメラ用に設計されたリックだったのだが、今回は1グラムでも背中の重みを軽減しよう計画にもとずき、普通の登山で、なるべく軽い素材と作りのやつ...しかしみんな凄い値段だ!...、在庫現品処分セール価格で勝負作戦....に結局計画変更をよぎなくされ、これを購入。

 登山用なので、これと言ってカメラを保護するような干渉材などは装備されないので、古いリックから干渉部を内蔵移植して、さて中身の引っ越しとなりました....。

通常はこれに水と食料を入れて行きますが、その日の計画や体調によっては、一部レンズや三脚などを車に残します、もっと装備軽くしたいのだが、デジカメの出現以来重くなる一方、銀塩カメラレンズも、単焦点などにこだわらず、ズーム1本で勝負したくなるが...仕様を満たすレンズはちょっと高すぎて手が出ないので体力でまかなうしかないが...さていつまでその体力も続くか...

 ちょっとマイナーな映画で、’ヤングフッシャーマンを探せ’という映画があって、その劇中、自分の子供がチェスの天才児で..その子の通う学校の先生が、親の子供へのチェスの入れ込みに「チェスなんか..」と言うと父親は「チェスなんかじゃない! チェスだ!」と言って激怒して子供を転校させてしまう...なんてシーンがあり、僕的には心にささる、小さな言い回しで...確かに興味とか入れ込みによって’なんか’になってしまう物とか事ってにはあって、例えば僕には’野球なんか’ですが、シーズン問わず会社の昼飯時には話題が絶えない..何故こんな事書いてるのかつーと...自分でこの荷物背負って山ん中徘徊してる自分を思うと、’きのこなんか’じゃなく’きのこ’..

 たかが..きのこ..されどきのこ..でも何時から’なんか’が消えたんでしょう....一番分からん自分を求め今年も山へ.....お〜僕って哲学者みたいじゃの〜(汗)...’なんか’が消えたのはお前の脳みそが劣化して消えただけだよ..と..誰だ〜! ま〜山の中で帰り道の記憶が消えない事祈ろう..誰かのショートショートで、遠い記憶から消えて行く...なんてー話があったな〜..まずい、作者が思いだせん.......

な〜んでこんな話になったのでしょう.......でわ又....しもじ