基本的な僕の構造として、透けて見えるものに非常に興味がある、と言うより...好きである。

 携帯電話やコンピューターのマウスやケーブル類は、ほとんどスケルトン...昼間の強い光越しに見る、チューリップの赤い花弁や、渓流の流れの中に沈む透きとうってる石..透けてる下着...これは勿論僕の物ではなく女性用だと言う事は言うまでもない....えー....きのこの話..ね.....

 ウスヒラタケ、この写真の年は、どうした訳か爆発的な発生をして、同じ倒木から週3度も収穫できたと思ったら、向こう3か月間は定期的に発生を繰り返し....驚くやら嬉しいやらで...ウスヒラタケと言うだけあって、見た目は一見ヒラタケであるが、ヒラタケに比べ異様に薄い、かいって味はというと、ヒラタケとは、又違ったうまみと、ヒラタケ以上の気持ちの良い香り、さっとかつお節とまぶし薄味で炒めると、その上品な味と、とても良い香りを楽しめる。

 以前、女性ときのこ採りに行った時、食べれるきのこ採りという観点からは、全く興味をそそられない、小さなきのこの茎をつまんで、日差しにかざし「奇麗だ〜」としばらく立ち止まってにこにこしてる、ちょと先で、な〜にやってるでしょ...と思いつつも、人がやってると、自分も試してみんと気が済まない性格で...どれどれと、女性の持つ小さなきのこの傘ごしに光を見る...

 何が奇麗で、どんな状態を奇麗と感じるか....これを具体的にどんなものかとは、人に説明するのには、僕の言語能力では困難なのだが、感覚として言えば、何故かしばらく眺めていたいと言う気持ちの後に、この気持ちを人に伝えたくなるとうことかな......しかし、これを、女性の下着の話に置き換えると、妙にHな話に膨らんでしまうのは..何故? えっそれは、僕だけ? いや違う!絶対にちがう!

 ...きのこの写真をとるスタイルとういのは、人それぞれあると思うが、僕的には、基本は、山で見た時の風景を、そのまんま撮る..自分で見たままを、また何度も楽しみたい、人に伝えたいと思っているのですが、このウスヒラタケも、体を傘の裏かから明るい傘の表を覗き、ヒダごしに虫の歩く影さえ見えるような状況にレンズを向けても、出来上がった写真は、その時僕の目でみて頭の中に作りあげられた映像とは、まった違うものになってしまう...このヒラタケだけでも、何回シャッターを切ったか...もっと思いのままに映像をのこせたらな〜と....だたやみくもにシャッター切るだけの僕としては、いつまでたっても腕が上がらない、まーそのうち、まぐれっつー事もあるでしょう! カシャ!

しもじ

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