僕の住むここは、信州上田....

ヨーロッパの絵本、日本のそれもそうだが、森のキノコの代表でもあるベニテングダケの親玉!テングタケである。 なぜ親玉か?答えは簡単である、ベニテングよりうまい!そうでは無くて、毒成分が強いのである。今から、往年の名作パソコンゲームにザナヅウと言う名作があった、このゲームの中で毒を食らえば、カルマが落ちるという非常に、カルトな話がある、これをもじって、あるコンピューターゲームの専門誌(コンプティークだったかな?)に、毒よりうまい物は無いと言ってるマンガの挿し絵があったのを、思い出してしまう。

 少しの興味があって、キノコ図鑑を数冊読んでみた事のある人は、信州には、この毒キノコを食べてしまう地方があるが、まねをしないようにとう言う記事を見た事があると思う、見たことが無くても事実なのである。キノコ狩りのシーズン、菅平で当社のバーべキュウを催したところ、隣で宴たけなわのグループが、僕の行き着けだった小料理屋のグループで、見るとベニテングを焼いて食べているではないですか、僕は聞いた。「大丈夫なんですか?」、「ばか!、こんなにうめーもん、でもな、シロートは、四分の一で止めときな、慣れてきても半分だな......」このおやじ、酔っているのでは無く、完全に毒にやられて、ろれつが回っていない。挙げ句の果てに、この小料理屋の主人が僕達の所に来て、ベニテングを鉄板で焼いてくれた、みんなで少しずつ食ってみー.......そう言われおそる、おそる食べてみる....うまい!。

でも毒きのこである、調べると、数種類の混合毒である。さらに、煮ても焼いても当然塩漬けしても全ての毒が抜ける分けではなし、食べ続けると、肝臓に溜る、蓄積毒を含んでいるらしい。

このことを、年寄りに話すと、「おらー60年食ってるけんど、なんとも無いで、塩漬けしたのを、正月に出して食えば最高にうまいでねー」........説得力あるんだなー、こうゆうお年寄りて、ホントに色つやいいんだよ。

 このお年寄りの話を聞くと、わざわざベニテングをめざして、菅平にのぼり、力一杯ベニテングダケを採り、くきと、傘の部分をていねいに分け、数十キロになった背負いカゴは、自分では担げづ、若いもんに担がせて山をおりて来た事、嘘だと思ったら、樽漬けのベニテング見てホントなんだと思い、背負わされた、本人にも話を聞き、とんでもねー地方だと改めて思った。

 なぜ写真はテングタケで、話はベニテングかって? テングタケのほうが良いに決まっているけど、採れないので、ベニテングなのだそうだ、え?答えになっていない、だから、毒よりうまい物はない言うお話

 この、テングタケ、ベニテングは、毒の成分の一つが、アミノ酸に一種で、これが当然うまみに感じるのだ、要するに美味しく感じれば、より毒が強いということ。美味しいので、毒を食してると言う、強い意識が無いと、当然食べ過ぎてしまうのは、必然!結果は、人それぞれのようで........干したベニテングを戻して作った炊き込みご飯は、格別にうまかった。

.....この毒キノコを食べてしまう地方があるが、決して真似をしないように......ここ信州上田.....僕の住み着いてしまった地です。

 どうせなら、よりうまいキノコの写真を、モットーに......確かに松茸なんざー、すげーうまいわけではないよねー(決して負け惜しみじゃないよ!)

 美味しいから、値が張るのでは無く、値が張るから美味しいと、思っる人、貴重な物だからこそ美味しく、値が張るのだと信じている人、そう言う人こそテングタケを食べて見なさい、責任は取りません

 

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