リコボー同様、キノコ狩りを始めた頃、ひと株見つけたものなら、そりゃーもう嬉しくて嬉しくて、すばらしいく良いキノコを見つけた物だと喜んだものでした。

キノコを探して一人で山に入り始めた頃、ふと、風がよぎった時、固まりとなったキノコの匂いが、すり抜けていった。

足を止めあたりを見渡してみても、キノコの影は見えない。もう風も匂いを運んでくれない、でもキノコは確実に近くに潜んでいる.....しばらくその場に立ち止まりあたりを見回していると、少しわきに立ち枯れドングリがある。

別にそうしなくとも、キノコは逃げないと思うのだが、そおっと立ち枯れドングリの裏をのぞき込んだ。

いたいた、すばらしいクリタケのかぶつが、じっとしているではないか。匂いで見つけたことに、本人痛く感激し、翌日会社で、でかく自慢したのを覚えている。

真田の山でもすばらしいのを、カゴ一杯採って、東京の両親に送った事もあった。が、今はホントに好きで食べてくれる友人夫婦に採って来てあげるだけで、自分の為には、見つけても写真だけ撮って、まず採取はしない。

他にもっと美味しいキノコを知ってしまったためである。でも、見つければ、なぜか嬉しくなるキノコである。

 

クリタケの子供達

 

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