山と渓谷社という出版社から’日本のきのこ’きのこ好きの人ならば、持っているか..少なくとも見た事ある、立派なきのこ図鑑が出版されていて、もちろん僕も愛用してまして、もう10年以上使っているので、623ページに及ぶこの図鑑は、使用頻度の高さから、もう分解寸前です。 この図鑑に載ってるエノキタケは、スーパーで売ってるエノキからは全く想像できない、そりゃーも立派なきのこで.....どちらを基準に見ても、片方がエノキなら、もう片方は何?って感じです。

 スーパーのマッチ棒状態エノキと図鑑のエノキしか知らない僕が、初めてのこ写真のエノキを見つけたら、まずはエノキタケとは思わなかったのは間違いないです。 自分の開設してるメーリングリストに送られて来た’収穫して食べたエノキタケ’の写真を見てなければ、まずはこの写真のきのこを見て、エノキタケだとは思わなかったでしょう...実際天然エノキを見るのは2度目で、師匠の家..駐車スペースを広げるため、邪魔になっって切り倒したモミジの切り株から「おい! へんなきのこ出てたぞ!」と言って持ってきたきのこが、なんとエノキタケで、師匠はスーパーのきのこと、昔新潟の方のスキー場で、(もちろんスキーしてる時)、雪のなかから、とんでもなくでかい株になったきのこを見つけ「どこかで嗅いだ事のあるにおいだ..」といって、宿に持ち帰ったところ、宿のおばさんに「まー良いエノキ見つけて来たね」といわれ、「えーエノキってこんな立派になるの〜」と....なんと幸運な出会いをしていて.....師匠もまた、立派なエノキとスーパーのエノキしか知らなかったのでした....。

 僕の住む地域で、ほとんどエノキを採ったとういう話を聞いた事が無いし、実際に採った事ある人も回りにいない..が、もしかすると、気がつかないだけかも知れないと、最近ちょっとだけ思っている。

 写真のエノキは、収穫してみると、手のひらに乗るぐらいの量でしたが、味と食感、もちろんスーパーのエノキより、遥かに優ってまして、他にきのこと混ざっても、口の中で存在感のあるきのこで、優秀な食菌である事を痛感するとともに、重ねて思うのは、スーパーのエノキもやっぱりエノキなんだと...当たり前のような気がするけど...そう思っちゃったのです。

 ちなみに、’日本のきのこ’には、実際この写真のサイズエノキもちゃんと掲載されています..が、やはり、印象的な写真というのは、脳裏に鮮明に焼き付き...ぐるぐると......

しもじ

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